マザコン夫に愛想をつかし離婚した結果 【2話】

 

解放されるまでたっぷり

2時間かかった。

この時点で、マサキと

長く夫婦を続けて

行けるのだろうかと

疑問に思った。

義母のレクチャーは、

まだまだ続いた。

洗濯物のノリづけには、

固さの好みがあるだの。

柔軟剤はこれ以外だめだと

ブランド指定だの。

しまいには

 

義母

「全然教え足りないわ。

トウ子さん、

あんたうちに

泊まり込みなさい。

しっかり

躾けてあげるから」

 

さすがに断ったけど、

しつこいしつこい。

私も我慢の限界に達して

 

「もういっそ、

お義母さんがマサキさんの

お世話係を、

このままお続けになれば

いかがですか?」

 

思わず毒づいてしまった。

もちろん本気ではなく、

皮肉のつもりだった。

 

義母

「出来る事なら

そうしたいわよ。

マサキが心配で、

このままじゃ夜も

眠れそうにないわ」

 

けっこう真顔で

答えたのだった。

そして…

本当に転がり込んできた。

新婚2週間めの事だった。

荷物を抱えた義母が、

突然やってきて

 

義母

「トウ子さんの

言う通りにするわ」