解放されるまでたっぷり
2時間かかった。
この時点で、マサキと
長く夫婦を続けて
行けるのだろうかと
疑問に思った。
義母のレクチャーは、
まだまだ続いた。
洗濯物のノリづけには、
固さの好みがあるだの。
柔軟剤はこれ以外だめだと
ブランド指定だの。
しまいには
義母
「全然教え足りないわ。
トウ子さん、
あんたうちに
泊まり込みなさい。
しっかり
躾けてあげるから」
さすがに断ったけど、
しつこいしつこい。
私も我慢の限界に達して
私
「もういっそ、
お義母さんがマサキさんの
お世話係を、
このままお続けになれば
いかがですか?」
思わず毒づいてしまった。
もちろん本気ではなく、
皮肉のつもりだった。
義母
「出来る事なら
そうしたいわよ。
マサキが心配で、
このままじゃ夜も
眠れそうにないわ」
けっこう真顔で
答えたのだった。
そして…
本当に転がり込んできた。
新婚2週間めの事だった。
荷物を抱えた義母が、
突然やってきて
義母
「トウ子さんの
言う通りにするわ」