わかってはいたが…
義父は開口一番に怒鳴りつけてきた。
私
「お義母さんに関することは
私に一任するって
書いて寄こしましたよね?
虐待の件も
警察が調べればわかりますよ。
言いがかりだというのなら、
堂々としていればよろしいのでは?」
皮肉たっぷりに返すと、
激高した義父は
義父
「あんな認知症の
ボケババァの言うことを、
誰が信じるもんか!」
さらに怒鳴りつけてきたので、
私
「お医者様曰く、
認知症というほどでも
ないそうですよ。
ですので、ご心配なく。
お義母さんの書いた日記や記録は
きちんと証拠として成立するそうです」
と、言い放った。
…そう。
私は虐待の証拠として、
診断書を作成してもらうのと並行し、
義母の認知症の診断も
お願いしておいたのだ。
診断の結果、
【認知症と断言できる
程度のものではない】
という、
ちょっと曖昧なものだったけれど。
私の返事を聞いた義父は
義父
「うぇ!?」
と、カエルが潰れたような
変な声を出したきり沈黙してしまった。