私は、まさか義父と義姉が
言葉だけではなく
手まであげていたとは
思いもよらなかった。
義母の入浴の介助なども
積極的にしておけば、
もっと早くに
気づけたかもしれないのに…
と、後悔に苛まれた。
私
「今まで気づけなくて、
本当にごめんなさい。
苦しかったですよね…」
私は涙ながらに義母に謝罪した。
義母は優しく私の手を撫でて、
かつてないほど
しっかりとした眼差しで私を見た。
義母
「旦那も娘もね、
私の財産を狙っているの。
私、あの人達に渡したくない。
キヌ子さん、
仕返しをしたいのだけど、
手伝ってくれる?」
私はもちろん快諾をした。
やられっぱなしで悔しいのは、
私も一緒だ。
なんと、義母は
銀行の通帳も義父たちに奪われていた。
このお金を取り返して
社会的制裁も下してやる!と私は決意し、
着々と復讐の準備を進めた。
まず、第一段階として
義母を病院に受診させた。
背中や太腿、二の腕の内側など、
服で隠れて見えない場所に
傷跡や火傷跡が残っていたからだ。