姑を認知症と決めつける義家族に盛大に復讐してみた 【10話】

 

私は、まさか義父と義姉が

言葉だけではなく

手まであげていたとは

思いもよらなかった。

義母の入浴の介助なども

積極的にしておけば、

もっと早くに

気づけたかもしれないのに…

と、後悔に苛まれた。

 

 

「今まで気づけなくて、

本当にごめんなさい。
 
苦しかったですよね…

 

 

私は涙ながらに義母に謝罪した。

義母は優しく私の手を撫でて、

かつてないほど

しっかりとした眼差しで私を見た。

 

 

義母

「旦那も娘もね、

私の財産を狙っているの。

私、あの人達に渡したくない。
 
キヌ子さん、
 
仕返しをしたいのだけど、

手伝ってくれる?」

 

 

私はもちろん快諾をした。

やられっぱなしで悔しいのは、

私も一緒だ。

なんと、義母は

銀行の通帳も義父たちに奪われていた。

このお金を取り返して

社会的制裁も下してやる!と私は決意し、

着々と復讐の準備を進めた。

まず、第一段階として

義母を病院に受診させた。

背中や太腿、二の腕の内側など、

服で隠れて見えない場所に

傷跡や火傷跡が残っていたからだ。