夫に問いただしても
まともな答えが返ってこないと
わかりきっていたので、
私は興信所に調査を依頼することにした。
薄々は疑ってはいたけれど…
夫は友人の家ではなく、
浮気相手の家に
転がり込んでいたことがわかった。
もう一緒にはいられない…。
私の夫への愛情メーターは
ゼロどころか、
いっきにマイナスに突入していた。
私はサクッと離婚を決意した。
興信所には引き続き、
夫の浮気の証拠集めを依頼しておいた。
一方で義母は、
私にノートを渡してくれた。
かつて、認知症の予防用に
記録しておくようにと
私が渡していたものだ。
ずっと使ってくれていたんだ…
と、嬉しくなった。
義母
「ずっと言えなかったことを
ここに書いておいたの…」
私はノートの中身を確認した。
直近は私への感謝の言葉や、
自分でできるようになったことなど、
嬉しい内容だった。
しかし、遡って読んでいくと
目を覆いたくなるような文言が
並んでいた。
曰く、
イラついた義父に頬を殴られたこと。
曰く、
失敗した罰と称して
義姉に熱湯をかけられたこと。