姑を認知症と決めつける義家族に盛大に復讐してみた 【8話】

 

義母は、買い物や服薬も

私の手を借りずにできるくらいだ。

私は義母のことが嫌いではない。

むしろ好きだ。

だから義母の今後のことを考えて、

お互いのために

どのようにするのがいいのか

考えるようになった。

そんな私の様子を見て

義母も何か思うこともあったのだろう。

ある日、

 

 

義母

「キヌ子さん、私ね…

施設に入りたいの」

 

 

と言うようになった。

本人の意思確認もできたので

私は施設を探すことにした。

上司にもその旨を伝えると、

理解を示して

勤務日の調整をしてくれた。

これは本当にありがたかった。

行政的な手続きや施設の下見に

明け暮れる日々が続いたが、

良さそうな入所施設は

どこも満員だった。

空きがでるまでは

デイサービスやヘルパーを

フル活用することにした。

だって、義母の面倒は

私に一任されているのだもの。

義母と同居して3カ月過ぎたが、

義父と義姉は連絡ひとつ寄こさないし、

夫にしても

時々着替えなどの荷物を

取りに帰ってくる程度で、

すぐにいなくなってしまう。

そもそもこんなに長い期間、

家においてくれるような

気の置けない友人が

夫にいるんだろうか…。

それとも

友人の家を転々としているのか…。