姑を認知症と決めつける義家族に盛大に復讐してみた 【6話】

 

夫がこの日に

わざわざ休みを取ったのも、

荷物の受け取りと鍵開けのため。

そして、

荷物と義母を家に入れた後は、

ちゃっかり外出をしているようだ。

私はすぐに夫に抗議の電話を入れた。

 

 

「仕事から帰ってきたら、
 
大量の荷物とお母さんが
 
家に残されていたんだけど、
 
どういうこと?

あなたはなぜ家にいないの?

今どこなの?」

 

 

と、矢継ぎ早に質問をする私。

夫は私の息継ぎのタイミングを

見計らったように

 

 

「だってさ、
 
学会の準備で最近は
 
母さんの面倒を見る時間が
 
減っていたじゃないか

だから、
 
今日の学会が終わってからなら
 
母さんのために割ける時間が
 
たっぷりできるって、
 
父さんに言っておいたんだよ。

明日からはしばらく連休だろ?
 
父さん達を楽にさせるためにも、
 
母さんの世話を頼むよ。

あ…俺、明日、
 
お前の病院に
 
営業で回る予定があるから、
 
休みの延長を申し出ておくね。

俺は母さんの弱った姿を
 
見るのは忍びないから、
 
しばらく友達の家に世話になるよ。
 
父さん達がまた母さんを
 
引き取れるようになったら、帰るね」