姑を認知症と決めつける義家族に盛大に復讐してみた 【1話】

 

私は結婚後、

2年も経たないうちに離婚した。

義母以外の義実家の面々に

辟易したからだ。

その中には、もちろん夫も含まれる。

私は看護師として総合病院で働き、

もうベテランの域になっている。

ありがちではあるが、

仕事に夢中になっているうちに

若い時代が過ぎ去り、

高齢毒女と

陰口を叩かれてもおかしくない

年齢になっていた。

夫との出会いは職場だった。

夫はMRとして

私の勤めている病院に出入りしていた。

すれ違いざまに

なんとなく言葉を交わすうちに

親しくなり、交際が始まった。

お互いに結婚歴がなく、

結婚のチャンスは

最後かもしれないと思い、

入籍まではあっという間だった。

私の両親は他界していたが、

夫は義父母が健在で義姉もまだ

実家暮らしだという。

入籍前に

 

「これから先、
 
家族になるから話しておくね。
 
僕の母は3年くらい前に
 
転んで足を骨折して以来、
 
認知症で要介護になっている。

結婚後、サポートを
 
お願いすることになるかもしれない」

 

そう伝えられた。

両親の死後、

兄弟姉妹もいなかった私は

天涯孤独を覚悟していた。

結婚して、夫に加えて

新しい家族ができることに

年甲斐もなく浮かれていた私は、

できるだけのことは

しようと思っていたし、

そのように夫と約束もした。

当時の私は、

義父や義姉が義母の介護の中心で、

2人の手が

どうしても回らないときにだけ

ヘルプに入るという認識だった。

しかし私は甘かった。

結婚後にそう思い知らされた。