モラハラ

余命半年と診断されたのは私だと勘違いした夫の末路【14】

 

「このクソ女!なんて奴だ!

俺をだましやがって!!」

 

 

と喚く喚く。

私は静かに答えた。

 

 

「私、ちゃんと伝えているわ。

半年前に。

ちゃんと余命半年だって」

 

 

夫は一瞬固まったものの

 

 

「誰の余命なのか、

俺は聞いてないぞ!」

 

 

と更に喚く。

 

 

「話を最後まで聞く前に

茶化して打ち切ったのは、

あなたでしょう」

 

 

と冷静に答えても

 

 

夫「うるさい!黙れ!

鬼嫁とはこのことだ!

病院も病院だ!

何で俺に直接連絡しないんだ!」

 

 

と、連絡先を私の番号にしたのは

自分のくせに、もう無茶苦茶だ。

ナースセンターから

看護師さんが飛んできて

 

 

看護師

「病室ですよ。

落ち着いてください。

静かにしてください」

 

 

となだめても騒ぐ。

挙句血圧でも上がり過ぎたのか、

ベッドに沈んで行った。

私と義母は夫の不始末を謝罪し、

帰宅した。

緊急入院から3日程過ぎた日、

夫が帰って来た。

病院の許可があったのかは

未だに謎。

この期に及んで