夫
「このクソ女!なんて奴だ!
俺をだましやがって!!」
と喚く喚く。
私は静かに答えた。
私
「私、ちゃんと伝えているわ。
半年前に。
ちゃんと余命半年だって」
夫は一瞬固まったものの
夫
「誰の余命なのか、
俺は聞いてないぞ!」
と更に喚く。
私
「話を最後まで聞く前に
茶化して打ち切ったのは、
あなたでしょう」
と冷静に答えても
夫「うるさい!黙れ!
鬼嫁とはこのことだ!
病院も病院だ!
何で俺に直接連絡しないんだ!」
と、連絡先を私の番号にしたのは
自分のくせに、もう無茶苦茶だ。
ナースセンターから
看護師さんが飛んできて
看護師
「病室ですよ。
落ち着いてください。
静かにしてください」
となだめても騒ぐ。
挙句血圧でも上がり過ぎたのか、
ベッドに沈んで行った。
私と義母は夫の不始末を謝罪し、
帰宅した。
緊急入院から3日程過ぎた日、
夫が帰って来た。
病院の許可があったのかは
未だに謎。
この期に及んで