モラハラ

余命半年と診断されたのは私だと勘違いした夫の末路【12】

 

とりあえず私は

 

 

「ああ。解放の件だけどね。

夫はもう、神様や仏様からも

解放されているのよ。

あなたもいずれわかるわ」

 

とだけ言って、浮気相手を

家から放り出した。

キョトンとした顔が

ちょっと可愛かったw

そろそろ余命宣告の

半年になろうという時期、

夫の顔色はさらに悪く

土気色になり、メタボ気味だった

体形もだいぶ痩せてスリムと

言えるほどになってきていた。

 

全く健康的ではないが…。

そんな状態で夫は

 

 

「なあ。そろそろだろ?」

 

「何が?」

 

 

「お前、いつ死ぬんだよ?

随分しぶといよな」

 

 

と宣う。

いくら冷え切った関係とはいえ、

死を目前にした妻

(本人の中では)に

対して言うことだろうか。

 

 

「本当に、ババァもお前も

さっさとあの世に行って

くれれば、どれだけ楽か…」

 

「私はいいとして、

お義母さんのことをそんな風に

言うのは止めてって

何度も言ってるでしょ!?」

 

何かが夫の逆鱗に

触れたのだろう、夫が煽り散らす

口調から急に激高しだした。

 

 

「はあ!?何が

【何度も言ってるでしょ】だよ。

この際だから

俺の本音を言ってやるよ。

冥土の土産になァ!

俺の人生最大の失態はお前と

結婚したことだ!

無駄にした俺の時間を、

お前が死ぬことで

償わせてやるんだから、

寧ろ感謝しろよ」