モラハラ

余命半年と診断されたのは私だと勘違いした夫の末路【10】

結局、夫は自分の体調よりも

浮気相手と

イチャコラ過ごすことを優先し、

病院できちんとした診断を

受ける機会を逸してしまった。

夫の余命宣告から4ヵ月が

経つかという頃、

我が家に珍客が来た。

名前を聞けば、夫の浮気相手だ。

インターフォンで応答を

済ませようとすると、

どうしても直接話したいという。

仕方なく家にあげた。

見ればスタイルも服のセンスも

悪くはなく、顔は美人というより

愛嬌があって、それが却って

男好きのする感じの女性だった。

 

真鈴

「突然おじゃまして、

失礼しまァす。

でも、直接奥さんに

言いたいことが

あってきました!」

「はあ…」

 

真鈴

「あの人を今すぐ

解放してください!

好きでもない奥さんに

縛られて生きるなんて、

可哀想です!!」

 

「ちょっと待ってくださいね。

あなた、私が【奥さん】って

認識してるってことですよね?

不倫してるって自覚、

ありますか?」

 

真鈴

「世間では不倫って

いいますけど!

私たちは純愛です。

結婚してからだって、

運命の相手と巡り合うことだって

あるんですよ。奥さんには

わからないかもしれませんね。」