モラハラ

余命半年と診断されたのは私だと勘違いした夫の末路【9】

 

平日は残業、休日は出張と

何かと理由をつけて、

これまで以上に家を空ける。

出張といいつつ、スーツや

ワイシャツではなくカジュアル

ウェアばかりをカバンに

詰めて出かけるのだ。

何をしているのか、

わからないはずがない。

これまでお金に関しては

お互いに家計にいくらか

入れていて、残りは各自

貯金したり投資したり趣味に

使ったりという形にしていた。

余命宣告発言をしてから、

夫は家計に一銭も

入れなくなった。

私としてはそこまで

大きなダメージはない。

その頃には夫は家で

食事もしないし、

たまに帰ってきては

眠るだけだったので、

夫にかかるお金は

微々たるものだったからだ。

夫は私の保険金と貯金を

あてにして、自分の給料と

貯金を浮気相手との

豪遊のために散在し始めた。

そうやって

豪遊しているうちにも、

夫の顔色は次第に

悪くなっていき、疲れが

取れないと言い出した。

一度、出張支度中 の夫に

 

 

「具合が悪そうなんだけど。

病院に行ったら?

会社には

私から連絡を入れるけど」

 

と尋ねてはみたものの

 

「黙れ。俺の代わりなんて

いないんだよ!

女の癖に

男の仕事に口を挟むな!!」

と怒鳴られた。

やはりこちらの気遣いなど

無駄なようだ。