夫
「浮気…って。よそに子供って
どういうこと!?
誓って俺、そんなことしてないよ!
俺が愛してるのは
キヌ子だけだよ、本当だよ!」
夫は必死に訴えてくるが、
その辺の浮気男の弁明としか
受け取れなかった。
【相手を妊娠させたくせに、
よくもまあ
そんなセリフが吐けたものだ】
と余計に腹が立ってしまった。
腹の中で思っていたつもりが、
自分でも気づかないうちに
口に出ていた。
夫
「だからなんでそうなるの!?」
埒が明かない夫との問答に
業を煮やした私は、
例の誤爆LINEを見せるために
スマホを取り出した。
私
「これよ!これを読んで、
そう思わない方が変でしょ!」
夫
「あ…それは…」
夫と一緒にスマホを覗き込んだ義父。
テーブルの上に置いてあった
新聞をサッと筒状に丸めて、
夫をポカスカ!パスン!パスン!
と良い音をさせながら
義父
「こんなメッセージを送っておいて
シラを切るな!情けない奴め!」
と夫に振りかぶった。
義母
「やめなさいよ。
子供が出来てしまった以上、もう
どうしようもないじゃない」
義父
「この馬鹿息子の
肩を持つ気か、お前は!?
恥知らずどもめ!」