夫は義母に曖昧な返事をして
かわしていた。これから
起こる出来事を想像すると、
まあ、そういう態度になるのも
仕方ないか。
【よそに子供が出来た】なんて
誰に対しても言いにくい。
ましてやそれが自分の親にだなんて。
だから、私が結論を伝えることした。
私
「私達、離婚します」
すると、義父母はフリーズ。
夫は目を真ん丸に見開いて
夫
「えええぇえぇええぇぇ
ええええ!?」
と変な叫びを上げていた。
義母
「ちょっと、これはどういうこと!?
まだ孫の顔だって
拝んでないのに離婚って!?」
義父
「な、なにが一体!?
どうしてそうなったのか、
詳しく聞かせてくれないか?」
先ほどとは別の意味で大慌てな義母。
義父だけは驚きつつも、
話を聞く心積もりを示してくれた。
私
「単刀直入に申しますと、
ユキトさんが浮気をしていて
そのお相手との間に
赤ちゃんができたそうです。
待望の孫はその方が
産んでくれると思います。
ですので、
私は身を引くことにしました」
一瞬の沈黙。
夫「は?え…?
キヌ子、何を言ってるんだ!?
おれが浮気だって!?
どうしてそんな話に!?」
と大パニックの夫。