私は自分の要求を畳みかける。
私
「だ・か・ら!
もう2度と接触してこないで!
連絡してこないで!以上」
夫は、まさか私が
実行に移すとは
思っていなかったようで
目を白黒させていた。
怒りをあらわにしたのは
義両親。
2人とも唾が飛びそうな勢いで
喚きたてた。
義母
「キヌ子さん!
私達があれほど
教育したと言うのに、
恩を仇で返すつもりなの!?」
私
「教育?教育とは?
こき使って好き放題暴言を
吐いていただけでしょう?」
義父
「女が1年足らずで
音を上げてどうする!?
嫁の役割を何だと思ってる!」
私
「いつの時代のお話で?
江戸時代です?
もう令和ですよ?頭の中身が
200年ほど遅れてません?」
夫
「離婚なんて俺は認めない!
勝手に決めるな!」
私
「認めたじゃない。
あなた、自分で離婚届を
書いたのに、
それも忘れちゃったの?
記憶障害かもしれないから、
お医者さんに相談したら?」
心底心配するような顔で、
でも口の端は
少し上がってしまった。
自覚はしつつも
私は言ってやった。
私を一方的になぶることには
慣れていても、私から煽られる
のは慣れていない3人。
言葉を失って
プッルプルしてたのがウケた。
私
「はい!
これが慰謝料の請求書」
私は夫と義両親
それぞれに対して精神的苦痛に
対する慰謝料を求めた。