モラハラ

離婚を切り出すと馬鹿にしてくる夫【13】

 

私は自分の要求を畳みかける。

 

「だ・か・ら!

もう2度と接触してこないで!

連絡してこないで!以上」

 

夫は、まさか私が

実行に移すとは

思っていなかったようで

目を白黒させていた。

怒りをあらわにしたのは

義両親。

 

2人とも唾が飛びそうな勢いで

喚きたてた。

 

義母

「キヌ子さん!

私達があれほど

教育したと言うのに、

恩を仇で返すつもりなの!?」

 

「教育?教育とは?

こき使って好き放題暴言を

吐いていただけでしょう?」

 

義父

「女が1年足らずで

音を上げてどうする!?

嫁の役割を何だと思ってる!」

 

「いつの時代のお話で?

江戸時代です?

もう令和ですよ?頭の中身が

200年ほど遅れてません?」

 

「離婚なんて俺は認めない!

勝手に決めるな!」

 

「認めたじゃない。

あなた、自分で離婚届を

書いたのに、

それも忘れちゃったの?

記憶障害かもしれないから、

お医者さんに相談したら?」

 

心底心配するような顔で、

でも口の端は

少し上がってしまった。

自覚はしつつも

私は言ってやった。

 

私を一方的になぶることには

慣れていても、私から煽られる

のは慣れていない3人。

言葉を失って

プッルプルしてたのがウケた。

 

「はい!

これが慰謝料の請求書」

 

私は夫と義両親

それぞれに対して精神的苦痛に

対する慰謝料を求めた。