私は数日分の荷物をまとめて、
実家に電話。
事情を説明して、
そのまましばらく実家に
匿ってもらうことになった。
私は電車を乗り継いで
実家に移動。
離婚届の証人欄に両親の名前を
書いてもらうと
すぐに役所に提出した。
これで、夫とは晴れて
赤の他人に戻れたと思うと、
曇り空すら
美しく輝いて見えた。
そうこうしているうちに
私のスマホには
夫や義両親からの着信やLINE、
メールが
わんさか溜まっていった。
無視していると、実家にも
連絡が行ったようで、
役所から帰ってくると
母が夫からの連絡を上手く
あしらっている所だった。
何度か義両親や
夫が実家に押し掛けてきたこと
もあったが、そのたびに両親が
盾になってくれた。
義両親は3回目の凸で
諦めたようだが、夫は違った。
近所に張り込んで私の監視を
始めたのだ。
とはいっても私はリモートで
仕事をしている。
買い物は両親がしてくれるか、
ネットスーパーなどの
宅配を利用しているため、私は
一歩も家を出る必要がない。