モラハラ

離婚を切り出すと馬鹿にしてくる夫【7】

 

冷静になった頭で考えたのは、

経済力を

つけなければということ。

けれど、比較的募集の多い

飲食店や小売店などの

接客業はダメだ。

日中に家を

空けたら夫にバレてしまう。

 

在宅でできる仕事がいい。

私の前職は

webデザイナーだった。

これだ!

 

私はさっそく、ネットで

リモート勤務可能な

webデザイナーの求人に

応募しまくった。

家事をしている合間に、

ブランクを埋めるために

独学で勉強もした。

 

結婚してから、つまり私が

退職してから

まだ日が浅かったので、

浦島太郎にならなかったのは

不幸中の幸いだ。

 

正社員としての採用は

難しかったが、お試しや嘱託と

して数件、ポツポツと依頼が

舞い込むようにもなった。

 

再び自分の力で

お金を稼ぐことができるように

なると、心に余裕が

できるようになった。

この頃になると夫や義両親の

嫌味も、右から左へと

流せるようになってきた。

 

そうすると、

私の反応が薄いのが

夫と義両親の癪に

障るようになってきたようだ。

 

以降、嫌味は暴言と罵声に

代わり、直接手を

出されることはないものの、

物をすぐそばに

投げつけられるなどが

日常茶飯事になってきた。