モラハラ

不妊の私を捨てた元夫に遭遇。私のお腹を見て馬鹿にしてきたが実は…【14話】

 

それから3年。

形の上では円満

離婚だったけど、

記憶としては少しも円満

ではなかった。

ショウゴの顔は

見たくない。

ずっとそう思い、

あらゆる連絡手段を

絶った上に転職にも

踏み切った。

新たな道を行くと

決めた私に、新たな幸せ

はすぐ巡って来た。

転職後の職場で、タクヤ

という同年代の男性と

出会い、急接近した。

タクヤは、ショウゴと

違って慎重で、

ノリの良さを重視する

タイプではなかった。

私にはそれがとても

新鮮で、同時に、

最初の結婚はノリと

勢いだけでしてしまった

と深く反省する

きっかけにもなった。

ゆっくりと縁を深め、

相性を確かめ合い、

交際にはたっぷり2年を

かけて、ゴールイン。

この日も、タクヤと

二人で買い出しに

出かけたところだ。

ショッピングモール内の

オープンカフェで、

トイレに行ったタクヤを

待っている最中、元夫の

ショウゴが通りかかって

目が合った。