だんだん、私も
ばからしくなってきた。
これまでの事で、
それなりに学習した。
ショウゴには、
彼にとって不都合な話が
通じないという事。
こればかりは私には
どうしようもない。
自分に異常が無いと
いう診断結果で、
私は自信を持っていた。
無理して夫婦を続け、
嫌々ながら妊活しても、
お互いの為にならないと
いう結論が、
私の中に生まれた。
私
「そう…分かった。
話し合いは無理で、
あなたの考えも
変わらない。
そういう事なら、
離婚に応じます」
ショウゴ
「話が早くて助かる。
財産はきっちり分ける、
慰謝料は無し。
これでどうだ?」
私
「分かったわ」
慰謝料で争うのは
面倒だ。
まだ新婚1年が
経つかどうかという
微妙な時期での
離婚なら、どうせ大した
金額は取れないだろう。
私は、揉めるより
早く決着させて、
新しい道へ踏み出す方を
選んだ。