アツコ
「キヌ子ちゃんの評判は
業界では誰もが知っています。
お客さんの評判も
すこぶる良いです。
最初はアキノリ君のメンツを
立てて部長はアキノリ君と
考えていたけど…」
夫
「お、俺は、
どうなるんです!?」
夫は期待に満ちた目を向ける。
アツコ
「アキノリ君…
会社のお金を横領してたよね」
アツコさんの
笑顔が真っ黒だった。
アツコ
「それにココナさんも
手を貸してたよね?」
ココナへ視線を向ける
アツコさん。
未だにバスタオル1枚の
ココナは震えあがった。
夫
「そ…それは…」
ヤスノリ
「証拠もここに
上がってる。
バレないとでも思ったのか!」
アツコ
「キヌ子ちゃんへ
やったことは
人として最低です。
さらには会社の
お金に手をつける人を、
会社の顔にもなりうる
役職に就けられるわけが
ないでしょう!」
ヤスノリ
「今回は
家族経営の会社の中
で起こったことだから、
大事にはしない。
会社の恥を
晒すことになるからな。
けれど、お前のことは
一切信用できない。
お前たち2人ともクビだ」
夫
「そ、そんな…!
俺、どうやって
生活して行けばいいんだよ!
ふざけんな!!」