だが、マナさんは
あくまでも家事と育児の
逃げ場所にするために
我が家へ来ていたのだ。
夫の言う通り
協力してくれるのであれば、
私もまだ我慢できたが…
毎週のように
やってくるマナさんは
一度も家事を
手伝ってくれたことはない。
おまけに、
子どもたちが食事をした後の
片づけや遊び相手をしていたのは私だ。
私
「マナさん、
夜ご飯をつくるから
この子たちの相手を
してくれるかしら?」
マナ
「お義姉さん、
子どもが産まれたら
そんな甘えたこと
言ってられないわよ
今のうちに
育児の練習が
できてよかったね」
マナさんは
そう言いながら
いつもソファーで
くつろいでいた。