夫
「それは…」
黙ってしまう夫。
いつもは優しい夫だが
さすがに大事なものを
傷つけられたら…
黙って耐えることは
きっとできないだろう。
私は気持ちがわかって
欲しくて伝えた。
私
「とりあえず今回のことは
もう気にしない。
だからマナさんたちには
しばらく家に来ないでほしい」
もう何度目か分からないお願いだ。
だが、夫の顔は浮かばれない。
夫
「そのことだけど、
実はマナのやつ近々
離婚するらしいんだ」
マナさんが旦那さんと
うまくいっていないことは
薄々気づいていた。
家に来ては双子の話ばかりで
旦那さんのことは悪口しか言わない。
そもそも…
旦那さんとうまくいっていれば、
毎週うちにくることもないだろう。