そんな妹も数年前
結婚をして双子の男の子を出産し、
今では育児に追われていて
とりあってもらえないと
寂しそうにしている夫が
とても愛おしく思えた。
そんな私達が交際を始めるのに
そう時間はかからなかった。
夫
「こんな訳ありの自分と
一緒にいてくれるなんてありがたい」
夫はいつもそう言ってくれたが
私こそ家族思いで
優しい人と巡り会えてよかったと
心から思っていた。
バラの花束をもって
プロポーズしてくれた時は
泣いて喜んだのを覚えている。
結婚の挨拶の際には
妹のマナさんの元へ
二人で行き報告をした。
マナ
「お兄ちゃんが結婚できるか
心配していたから本当によかった」
マナさんも涙を流して喜んでくれた。
私の両親も結婚には大喜び。
私が結婚しないと思っていたらしく、
父は反対するどころか
夫のことをとても気に入ってくれて
実家に帰るたびに
二人で仲良く話している姿を見かけた。
結婚した翌年、
念願の子どもを授かることができて
今では私も立派な妊婦である。