義父
「おお!これは出前とは
思えないくらい豪勢だな」
義兄
「父さん、出前だなんて
古いなぁ。お店の人に失礼だよ」
タツヒロ
「いえいえ。
呼び方が横文字なだけで
出前は出前ですよ」
なんだかんだで男性陣も和気藹々。
タツヒロ
「あ。
そちらのご主人には
特別品があります」
と、定形外の封筒を
夫に差し出した。
夫
「おいおい。注文はトウ子で
支払いは俺かよ~?
本当、ちゃっかりしてんなァww」
そう言いながら封筒の中身を
確認した夫はサッと顔色を変えた。
義兄
「どうした?
それなら俺も少し出すぞ」
そう言って義兄はひょいっと
夫から封筒を取り上げた。
夫
「あ!」
時既に遅し。
既に義兄の目は封筒の中身に
目を走らせている。
だんだんと強張っていく
義兄の表情に、
義両親も義妹もハラハラ。