息子はまだミルクしか
飲めないけど、
成長したらこのくらい
食べるようになるんだろうか。
そう思いを馳せていたら、
突然、夫が乱入してきた。
賑やかになりそうだからと
個室を予約していたのに、
一体どこから
嗅ぎつけたのか本当に謎。
個室の扉をスパーンと開けるなり、
その場で土下座。
夫
「俺が全部悪かった。
許してくれ。2度と浮気なんて
馬鹿なことはしない!
もう1度一緒に暮そう」
私
「…。」
義姉
「なんで浮気なん
て馬鹿な真似をしたのよ」
夫
「だって、妊娠してから
トウ子が口にするのは
腹の子のことばっかり。
俺のことなんてちっとも
構ってくれなくなったんだ」
私
「…」
義姉
「…」
私と義姉だけではなく、
中高生の義姉の子3人も
呆れ果てたという目で
夫を見下ろしていた。
義姉長男
「お母さんが
生まれてくる子どもに
掛かりきりなのは
当たり前じゃね?」
と義姉の長男君が
ド正論を呟いていた。