浮気相手の女も同様に、
これまで私の家を侵食していた
持ち物を片付け始めた。
そして夫と浮気相手は
部屋を掃除し、女が住んでいた
痕跡を消すと家を出ていった。
そして、その後は夫が
自宅アパートの見守りカメラに
映ることはなかった。
ああ、出て行ったんだ。
恐らく女の住まいに
移ったんだろうなって。
この頃には息子は
生後2か月を過ぎていた。
産後ハイとはいえ、
息子の世話と夫の監視で
疲れていたのかもしれない。
カメラのチェックが
なくなってから、
私の体調はみるみるうちに
回復していった。
夫に、
私
「そろそろ家に戻ろうと思う」
と連絡をしたら、
夫
「このところ、仕事が
立て込んでてなかなか家に
帰れてないんだ。
姉貴に話しを通しておくから、
そっちを頼ってくれ。
多分、お前たちが戻ってきても、
俺は中々帰れないと思うから」
…だって。
完全に浮気相手の所に
転がり込んでるじゃん…。
こうなったら私と息子だって
新しい家で新生活を始めてやる!
私はそう決めた。
両親には相談はできない。
昔気質の
考え方をする人たちなので、
「それくらいのこと、
許してあげなさい。
今後のために
貸しにしておくんだよ」
とか言いかねない。