私の読みは当たっていたようで、
起動させたカメラから
送られてくる映像には、
夫と女が楽しそうに夕飯を
取っている様子が映し出された。
夕飯が終わり、女が食器を
片付けていると夫は女に
ボディタッチをしかけていた。
女の方も嬉しそうに
それを受け入れている。
最後にはお揃いのパジャマに
着替え、寝室に消えていった。
私はその一連の様子をスクショや
動画で保存しまくった。
私は初産で不安な日々を
過ごしているのに、夫は家に
女を引き込んで浮気三昧。
独身の時から少し自分本位な
ところがあるとは思っていたけど、
結婚して子どもも生まれれば
変わってくれると思っていた。
でもそれは、私の勝手な思い込みで
押し付けだったようだ。
かといって妊娠中の浮気を
許せるほど私は寛容ではない。
そもそも、生まれた息子に
指一本触れてほしくなどなかった。
私の中で離婚は確定事項。
それでも陣痛から出産までの
夫の振舞も、私には堪えた。
私
「なんか、陣痛始まったっぽい。
これから病院に行く」
夫
「お、頑張れよ。
俺は仕事で行けないけど」
痛みに耐えてやっとの思いで
メッセージを送信しても、
こんな他人事のような返事が
来ただけだった。