浮気

夜遅くにいきなり家に押しかけてきた迷惑女 【10話】

 

仕事から帰り二人で

夕食を済ませ、

そろそろ寝ようかと

していた時間帯のこと。

急に我が家の

インターホンが

鳴ったのだ…

時計を見るとすでに

夜の10時を過ぎていて、

こんな時間にいったい

誰だろう?と

怪しんだ。

もちろん私にも

マサノリにも

来客の予定はない。

応対しようかどうか

戸惑っていると、

インターホンは

ますます激しく

なりだした。

その押し方からは

尋常じゃない様子が

伝わってきた。

とりあえずマサノリが

恐る恐る

 

マサノリ

「はい?
 
どちら様ですか?」

 

と対応すると

ドアの向こうから

 

「私よ!私!!
 
わかるでしょ?
 
隠れようったってそうは
 
いかないんだから!
 
早く開けなさいよ!」