私
「ねえ、あなた…
またアオイにお金を
送るように言ったんだって?
そういうのはやめてって、
前にもお願いしたはずよ」
こう尋ねると、前回は
返事をあやふやにしていた夫。
今回は、
夫
「隣町のメンタルクリニックに
行っているんだよ。」
と、少しためらいがちに答えた。
私
「そうなの?
毎日毎日クリニックなの?」
夫
「そうだよ。
話を聞いてもらったり薬を
貰ったりで俺も大変なんだ」
私
「お薬を飲んでいるの?」
夫
「そうだ!薬は
かなりの量が出てる!」
このあたりから夫の語気が
強くなってきた。
私
「いつ飲んでいるの?
そこのクリニックの診察券は?
領収書はある?
お薬手帳は持って行ってる?」
私は矢継ぎ早に聞いてしまった。
これがいけなかったのだろう。
夫
「そんなもの!
俺のプライバシーに関わることだ!」
と、夫はとうとう怒鳴り始めた。
私
「大事な事じゃないの!
医療控除や高額医療費の申請に
必要でしょ?お金が足りないって、
アオイに出させている額を
考えたら控除の対象に
なるんじゃないの?」
私もここで引いたらいけないので、
言い募る。