モラハラ

働けないと同情を誘い娘から金をせびる夫【3】

 

「最近はよく散歩にも

行っているみたいよ。

 

…それより、アオイがなぜお父さんの

調子が良くないってわかったの?」

 

アオイ

「あれ?お父さんから

聞いてない?

休職でお給料が少なくなって、

今月苦しいから少し援助

してくれって電話があったんだよ」

 

「え!

お父さんがそんなことを!?

アオイ、いくら渡したの?」

 

アオイ

「お父さんの口座に

ちょうど3万円振り込んだよ」

 

「あなた、手取りが

20万あるかないかでしょ?

大丈夫なの?」

 

アオイ

「私、普段は

節約してるから大丈夫だよ。

貯金に回すお金が減るくらいだし

お父さんにお金を

渡したから生活を切り詰めなきゃっ

てほどじゃないもの」

 

私はアオイに謝り、電話を切った。

 

私は夫に対して非常に

腹が立っていた。

 

私に隠れて娘に

お金の無心をするなど、

私の価値観では受け付けなかった。

 

その日の夕飯の時に、

私は夫に注意をした。

 

「ねえ。アオイから

電話があったんだけど、

あなた…アオイに送金するように

言ったんですって?」

 

「ああ、うん…」

 

と曖昧な返事。

 

「あの子も社会人になって

まだ数年で、手取りもそんなに

多くないのよ?

それに今は結婚資金を貯めている所

なんだから、親の私たちが

負担を掛けちゃダメでしょう」

 

「ん。わかってる…」