モラハラ

専業主婦の私を見下し推し活を邪魔する夫…【7】

 

ひとりで夕飯を食べていた私は

席も立たずに叫び返す。

 

「このメーカーのシャンプーを

使えって、ワタクシは

アナタ様に指図できません。

 

お好みのシャンプーを

空のボトルに

詰めて使ってください!」

 

夫はそれ以上こちらに何か

言ってくることはなかったが、

脱衣所まわりをゴソゴソと

捜索している気配が

伝わって来た。

ちなみに、夫のシャンプーの

ボトルを空にした上で、

私のシャンプーと

トリートメントを

隠したのも私の仕業だ。

 

しばらくするとシャワーの音も

聞こえてきたので、

無事入浴はできたのだろう。

しかし、すぐに

 

「あの…

トウ子…さん?

タオルと下着は

どこ…でしょうか?」

 

とオズオズと聞いてきた。

 

「どのタオルを使え、

とか、このおパンツを

履けだなんて、ワタクシが

あなた様に指図なんて

できるわけが

ないじゃないですか~」

 

と私は笑って躱しておいた。

 

さすがに風邪をひかれると

後味が悪いので、タオルを

渡しつつ場所を口頭で説明し、

下着が入っている

タンスに案内した。

 

夫はホッとした様子で

引き出しを開けたが、

おパンツを引っ張り出すなり、

顔を顰めた。