夫
「ゴチャゴチャうるさい!
俺に指図するんじゃない!
俺は、お前が外で働くなんて
絶対に認めないからな!!」
と、それ以上の会話を拒否して
寝室に籠ってしまった。
こうなると夫はテコでも
自分の意思を曲げない。
私も推し活のために譲れない。
よろしい、ならば戦争だ。
私は早速行動に移した。
夫とパートについて
口論になった翌朝、私が
食後のお茶を堪能していると、
夫
「おい!なんで今朝は
起こしてくれなかったんだ!」
と寝室からバタバタ夫が
駆け下りてきた。
私
「あらあら。
ワタクシごときがアナタ様に
「今すぐ起きろ」
だなんて指図…
とてもじゃないですが
できませんよ。」
グッと詰まった夫は
話を逸らすように、
夫
「朝飯は?」
と聞くので
私
「もう済ませましたけど?」
と澄まして答えておいた。
夫
「は?…え!?
俺の分はないのか!?
なんで作らないんだよ!!」
と慌てた様子だったが
私
「ワタクシなんかが、
「朝食のメニュはコレ」
って勝手に決めて、
アナタ様に「食べなさい」
なんて、指図がで
きるわけがないでしょう?
お好きなものを
食べてくださいなっ!」
と返すと、
時間がないのだろう、
忌々しそうな顔を私に向けて
家を飛び出して行った。