モラハラ

専業主婦の私を見下し推し活を邪魔する夫…【5】

 

「ゴチャゴチャうるさい!

俺に指図するんじゃない!

 

俺は、お前が外で働くなんて

絶対に認めないからな!!」

 

と、それ以上の会話を拒否して

寝室に籠ってしまった。

 

こうなると夫はテコでも

自分の意思を曲げない。

私も推し活のために譲れない。

 

よろしい、ならば戦争だ。

私は早速行動に移した。

 

夫とパートについて

口論になった翌朝、私が

食後のお茶を堪能していると、

 

「おい!なんで今朝は

起こしてくれなかったんだ!」

 

と寝室からバタバタ夫が

駆け下りてきた。

 

「あらあら。

ワタクシごときがアナタ様に

「今すぐ起きろ」

だなんて指図…

とてもじゃないですが

できませんよ。」

 

グッと詰まった夫は

話を逸らすように、

 

「朝飯は?」

 

と聞くので

 

「もう済ませましたけど?」

 

と澄まして答えておいた。

 

「は?…え!?

俺の分はないのか!?

なんで作らないんだよ!!」

 

と慌てた様子だったが

 

「ワタクシなんかが、

「朝食のメニュはコレ」

って勝手に決めて、

アナタ様に「食べなさい」

なんて、指図がで

きるわけがないでしょう?

 

お好きなものを

食べてくださいなっ!」

 

と返すと、

時間がないのだろう、

忌々しそうな顔を私に向けて

家を飛び出して行った。