私はその言葉に甘えてしまって、
仕事の愚痴を言ってしまった。
夫は真剣に聞いてくれて
夫
「僕から聞いてもその会社は
少しヒドイと思います。
あの…この状況で言うのは
ズルいと思うんですけど、
僕と結婚してください!
僕はあなたに
苦労はかけませんから!
家で家事をして育児をして、
僕のことを支えてください」
って、プロポーズしてくれた。
その頃には夫のことを十分に
異性として意識をしていたし、
私はとにかく仕事を
辞めたかった。
夫が私を苦境から救ってくれる
王子様に見えたんだ。
実際、私と結婚してからの夫は
仕事に集中して
どんどん出世をしていった。
残念ながら子供を
授かることはなかったけれど、
それについて何か文句を
言うこともなかったし、
義両親から庇ってくれさえした。
ただ、夫は一切家事をしない。
料理を作るとか洗濯をするとか、
そういうレベルではなく、
トイレットペーパーが芯に
なったら取り換えておく。
そういうことすらしないのだ。
だけど、その後はゴミの始末も
しないし、食器を
つけ置きにすることもない。
本当に
「家事は主婦の仕事」
であり、
「大黒柱は関わるものではない」
と信じているのだ。
私もこれまではそれで
良いと思っていた。
けれど、最近事情が変わった。
アイドルに
ドはまりしてしまったのだ。