現夫
「少なくとも僕は、今、
僕の大事な妻や家族に無体を
働こうとするあなたを
排除する気満々ですよ」
とちょっと危険な笑みすら
浮かべる現夫。
もう、元夫のライフはゼロよ!
いいぞ、もっとやれ!!
私は表面は不安げな表情を
しつつ、現夫を心の中で全力で
応援した。
そうはいっても、現夫ばかりに
頼ってばかりもいられない。
私は現夫に感謝を伝え、
もう一度元夫と向き合った
私
「ねえ、次の奥さんとの間には
結局子供ができなかったのよね?
私とも次の人とも子供が
できないって、そうなった時に
何か考えなかったの?」
本当は現夫に火の玉ストレートな
追及を任せても良かったのだ。
だけど、私は
どうしても、どーっしても!
直接、元夫に
突き付けたかったのだ。
「畑が悪かったんじゃない。
お前が
タ ネ ナ シ なんだよ!」
って。
元夫の顔色は本当に
悪化していた。
思い当たる節があったのだろう。
元夫
「ア…アア…ア…」
と言葉に
ならないうめき声をあげ出した。
元夫はタネナシから
カオナシに進化したようだ。