私、腹が立っちゃって。
だっておかしいよね?
不倫された側が
悲しい思いをした上に
身銭まで切っているのに…
不倫なんて
非人道的なことをしている
2人はお楽しみだなんて!
私は頭に血が上っちゃって、
後先考えずに言った。
私
「探偵を雇うだなんて
もったいないですよ!
私たち2人で後をつけましょう!」
今から考えると、
私たちが不倫しているって
誤解や冤罪を被せられる危険もあった。
でも、夫もリンカも
興信所や探偵から調査されてるのに
全然気づいていない。
だから私たちが代わりに調べても
気づかないんじゃないかなって。
それに、
こんなにつらい思いを
してるんだから…
遠出してちょっとくらい
楽しい思いをしたっていいじゃない。
その点もリンカ夫に伝えると…
リンカ夫
「…確かに
やられっぱなしは
面白くありませんしね。
乗りましょう!」
と、協力してくれることになった。
不倫した夫とリンカを
出し抜きたい気持ちがあった。
でも、ショッキングな場面に
耐えられるかわからなかった。