『子どもが産めないなんて女失格』と行く度に言ってくる義両親【14話】

 

「キヌ子は

出来損ないなんかじゃねぇよ!

人を見下して自分を

棚に上げるような奴らの方が

よっぽど出来損ないだ!」

 

義父

「リュウジ!

お前ってやつは!

その態度はなんだ!!

親に対して偉そうに!!

今まで育ててやったんだぞ?

それを仇で返すのか!?

 

もう二度と家には来るな!」

 

「あんた達が親だなんて

こっちから願い下げだ!

そっちこそ、二度と俺らと

関わろうとすんな!

 

キヌ子に絶対に

連絡するんじゃねぇぞ!」

 

私は申し訳ない気持ちの方が

強かったけど、

リュウジはどこか

すっきりした顔をしていた。

 

彼は彼で今まで家族に対して

溜まっていたものが

あったのかもしれない。

 

それから私たちは

今まで住んでいたところから

あまり離れていないアパートに

引越した。

 

もちろん義実家には

知らせていない。

 

そしてこの変化は私たちに

思わぬ結果をもたらした。

 

女医

「キヌ子さん。

リュウジさん 。

おめでとうございます!」

 

なんと義実家の呪縛から

解放されて、わずか3カ月で

私は子どもを授かった。