『子どもが産めないなんて女失格』と行く度に言ってくる義両親【13話】

 

その後、リュウジは焼肉に

連れて行ってくれた。

 

精神的にか弱い乙女でも、

胃袋は鉄で出来ていて、

私はリュウジの財布が

空になるまで

肉を食べまくった。

 

お腹いっぱいで温かいお風呂に

入って、リュウジと一緒に

暖かい布団に入って、

その日は久しぶりに

気持ちよく熟睡できた。

 

「リュウジ…

今日はありがとう」

 

「いいっていいって!

それより

ずっと我慢させて、

本当ごめんな」

 

「謝らないで …

私も何も言い返せず

黙ってたのが悪かったし…」

 

「そんなことねーよ、

キヌ子はよく耐えた

次の休みは実家に行って

お袋に言い聞かせてくるから!

キヌ子はもう心配すんな!」

 

「本当にありがとう…!」

 

その後、リュウジは

本当に義実家に怒鳴りこみ、

大喧嘩の末ほとんど

絶縁状態となった。

 

「おい!お袋!

今までキヌ子に酷い事

言ったらしいじゃないか!

お袋だけでなく、

兄貴や親父まで!

 

何やってんだよ!!」

 

義母

「酷いこと?

酷いことされたのはこっちよ!

出来損ないの嫁だから

ちゃんと教育してあげたのよ?

誰のおかげかしら?」