『子どもが産めないなんて女失格』と行く度に言ってくる義両親【12話】

 

「なあ?やっぱり何か

あったんじゃないか?

俺バカだけど、お前の

元気がない日が増えてる感じが

するっていうか…」

 

「リュウジ…」

 

「何かあるなら

言ってくれよ。

俺たち夫婦なんだからさ!」

 

その日、私は溜まりに

溜まっていたものを

全てリュウジに吐き出した。

 

義母のこと、

義父と義兄のこと、

子どものことと

ユカリさんのこと。

 

「そうか、お袋が…」

 

「こんな事言ってごめんね。

本当は言うつもり

なかったんだけど…」

 

「俺の方こそ

全然気づかなくて… ごめん。

 

本当悪かった…」

 

「え!?なんで?

そんなことないよ。

 

気づかかなくて当然だよ…

私が言わなかったんだから」

 

リュウジは話を

最後まで聞いた後、

私に謝罪をした。

 

正直、もしかしたら義家族と

同じ扱いを受けるんじゃない

かって思ったけど

全然そんなことはなかった。

 

「キヌ子はもう俺の実家に

行かなくていい !!

電話にも出なくていいし、

この家にあげなくてもいい !

何かあったら俺が行くから、

とにかく向こうが

何かしてきたら

すぐ俺に言ってくれ」

 

「でも…」

 

「いいんだ、キヌ子は

俺と結婚して

夫婦になったんだから!

俺の実家の嫁に

なったわけじゃないよ。

そんなの

強制するもんじゃないだろ」