『子どもが産めないなんて女失格』と行く度に言ってくる義両親【2話】

 

そんなある日のデートで

リュウジがやけに真剣な顔を

してこちらを見ていた。

 

「そんな真剣な顔して

どうしたの?」

 

リュウジ

「キヌ子、

俺と結婚してくれ」

 

それは想像もしていなかっ

た彼からのプロポーズだった。

 

彼は給料3カ月分の

指輪を同時に渡してくれた。

 

「ありがとう、リュウジ…

喜んで!

これからも

よろしくお願いします!」

 

私はリュウジに誠実さを感じ、

結婚を決意した。

 

さらに、意外にもリュウジは

良き夫で事あるごとに

私に気を使ってくれる

素敵な人だった。

 

「今日は仕事で遅くなるから

先にご飯食べてて!」

 

「わかった!

帰り気をつけてね」

 

「ありがとう!

あ、あと木曜日は早出だから、

朝ごはん用意しとくね!」

 

「いつもありがとう!

すごく助かるよ!」

 

仕事で遅くなりそうな時は

必ず連絡が来たし、

リュウジの方が朝早い日には

朝食を作っておいてくれた。

 

「キヌ子、

仕事で疲れてるでしょ?

今日の洗濯は俺がやる!」

 

「ありがとう!

お互い様なんだから、

私にも何か手伝わせて!」