モラハラ

モラハラ夫にとあるものまねを披露してみた… 【15話】

 

生活を切り詰めて

慣れない自炊にもチャレンジしたけど、

それでも夫の収入では間に合わない。

家賃を抑えるために

安い物件へ引越そうにも、

引越し資金の用意すら厳しいらしい。

こうなることはわかっていたが、

本人の口から直接聞くと

ザマぁ見ろという気持ちで

小躍りしたくなった。

ここで私は、もう一度

物まね作戦をぶちかますことにした。

 

 

「嫁の収入におんぶに抱っこな人は
 
お気楽でいいよね!

誰のおかげで生活できていたと
 
思ってるのかしら。
 
稼ぎが少ないのだから、
 
家事くらい完璧にこなせて
 
当然じゃないの?」

 

 

「なんでそんな

ひどいことを言うんだよ」

 

 

と、電話越しでも

半ベソなのがわかる夫。

 

 

「自分が言われると、
 
半ベソになるくらい

キツイ言葉なんだね」

 

 

「え?」

 

 

「あなた、私に言ったわよね。
 
忘れたとは言わせないわよ。
 
【碌な稼ぎもないくせに
 
専業主婦はお気楽でいい】…」