モラハラ

モラハラ夫にとあるものまねを披露してみた… 【12話】

 

リビングに入ってきた私の姿をみた夫は、

目と口をこれでもかというほど開いて

固まってしまった。

私の格好が地雷系、

それも先日のデートで

ジュリが身に着けていたものと

ほぼ丸被りする

アイテムばかりだったからだ。

フリーズした夫のそばにより、手を握る。

日曜日にジュリがしたのとほぼ同じだ。

夫は逃げようとしたけど離さない。

 

 

「ねぇん。
 
早くあの女と別れて~
 
私と結婚ン~し・て・よ」

 

 

自分の口調に

鳥肌が立ちそうになるが仕方がない。

ジュリが口にしたセリフ

そのままの再現なのだから。

彼女がやっていた

小首傾げも忘れなかった。

すると夫は、ビックリしたのか

怖かったのか、失禁しやがった。

つまり効果は

てきめんだったということ。

めっちゃスッキリ!

満足した!!

なぜ、私がここまで詳細に

件のやりとりを再現できたかというと、

何のことはない。

平日夫が仕事に出ている間、

ジュリに突撃をしていたからだ。