夫はジュリの投稿を閲覧していないか、
もしくはアカウントの存在すら
知らないのかもしれない。
私はジュリが勝手に流してくれる情報を
利用しているだけなのに、
夫は怯えていた。
私はさらに踏み込んで、
夫の休日に合わせて
自宅にボイスレコーダーを仕掛けてみた。
私に隠れて
コソコソと電話をしている姿が
気になっていたので、
何か録音できるのではないかと
踏んだのだ。
もちろん、私はその日の日中は
家を空けて隙を作っておいた。
結果は大成功。
ジュリと思わしき相手との
会話が録音されていた。
深夜、夫が寝静まってから
私の部屋でイヤホンをしながら
チェックした。
夫
「早くジュリちゃんと結婚した~い。
ちゅきちゅきちゅっちゅぅ
ジュリちゃんとの
新婚旅行はバリ島がいいなぁ。
青い海に浮かぶコテージ、良いよなぁ〜」
自分でボイスレコーダーを
仕掛けておいてなんだけど…
耳元から聞こえるセリフが
肌が粟立つほどキモかった。
ちなみに私たちは
それぞれの都合がつかずに
新婚旅行には行っていない。