モラハラ

私にいきなり点数をつけ始めた夫… 【14話】

 

「この前、飲み会で
 
一緒に作戦会議をしたからよ。
 
もしかして、
 
私と奥様が面識もないなんて
 
思っていたの?」

 

 

私はこの奥様のことを知っていた。

だって、

私たちは音楽の趣味が一緒で、

元々SNSで相互フォロー状態で

頻繁にDMのやり取りをする

仲だったのだから。

ネット社会を舐めてはいけない。

 

 

コウキ

「で、でもさ、
 
こんなくだらないことで
 
離婚だなんて、おかしいよ。
 
考え直してくれよ」

 

 

「あのね、離婚を盾に
 
相手を思い通りに

支配しようとするのって、
 
立派なモラルハラスメントなの。

【こんなこと】なんて
 
軽々しいことじゃないのよ。
 
それに、あなたが私と

離婚したくない理由って何?

家政婦が欲しいから?
 
それとも、機嫌が悪い時に

低い点数を付けて
 
八つ当たりしたいから?」

 

 

小さくなって口籠る夫。

 

 

「今までのモラハラの証拠は
 
日記にも残してるし、
 
物によっては音声だってある。
 
証拠はたくさんあるのよ。
 
それでも離婚を拒むの?」

 

 

証拠の保全は

先輩の奥様から色々と

アドバイスをもらっており、

数多く残すことができた。

とてもありがたい。