モラハラ

私にいきなり点数をつけ始めた夫… 【11話】

 

リビングや夫の部屋も物が散乱し放題。

この間も

 

 

コウキ

「なんだこれは2点!
 
妻の役目をなんだと思ってるんだ!
 
…1点!」

 

 

めちゃくちゃ低い点数を連発してきた。

でも、笑っちゃうのは

どんなに怒り狂っても

0点を付ける勇気がないところ。

でも、とうとう4日目には

我慢の限界が来たみたい。

 

 

コウキ

「いい加減にしろ!
 
俺は本気だぞ!
 
0点を取ったら離婚だって言ったろ!

どうなるか分かっていて
 
その態度なんだな!?」

 

 

とうとう来たか。長かった…。

 

 

「ええ。そうね。
 
わかっていてこうしているのよ」

 

 

と、静かに微笑む私。

そんな私を見て、

夫はすこし困惑したような

表情を浮かべる。

 

 

コウキ

「…は?お前…、
 
0点を取っても何とも思わないのか?」

 

 

語気が少し弱くなってる(笑)

 

 

「ええ。むしろ早く0点を
 
付けてほしかったのだけど」

 

 

コウキ

「0点って…離婚だぞ?俺は…」

 

 

「本気、と口では言っても、
 
どうせ私が縋りつくと思って
 
はったりをかましていたんでしょ」

 

 

少し小馬鹿にした口調で

夫の弁を遮った。