モラハラ

私にいきなり点数をつけ始めた夫… 【10話】

 

ちぇっ。

まだ1点をつけてくるんかーい。

手を抜くって

意外と難しいものなんだなぁ

…と思いながら、

私は二度寝を決め込んだ。

この時、私は確信した。

1点を付けたときの

夫の声は震えていたのだ。

やっぱり離婚は脅しで、

本気じゃないんだって。

いくら

 

 

コウキ

「俺は本気だ!
 
0点になったら離婚する!」

 

 

と宣言していても、

本人はその覚悟がないんだね。

だからいつまで経っても

0点を付けないんだ。

その日から私は一切合切、

夫のための家事を放棄した。

洗濯機も回さないしアイロンもかけない。

だから夫はクリーニング店に

駆け込む羽目になった。

料理も自分の分だけ。

お昼のお弁当も作らない。

だから夫は毎食、

出来合いのお弁当や

コンビニご飯になった。

ゴミ捨ても掃除もしない。

でもキッチンと寝室、

お風呂場とトイレはする。

だって、自分でも使うから。

だから、夫が出す

テイクアウトしてきた

お弁当類のゴミで

ゴミ箱が溢れるのはすぐだった…。