モラハラ

私にいきなり点数をつけ始めた夫… 【9話】

 

夫の反応を楽しみに

午前様で帰宅をしたところ、

夫はもう寝てた。

つまらん(笑)。

翌朝は夫の怒号で目が覚めた。

 

 

コウキ

「いい加減に起きろ!
 
もう正午じゃないか!
 
昨日の晩だけじゃなく、
 
今日の朝も昼も飯を作らない気か!」

 

 

夫だって放っておけば

いつまでも寝こけている癖に、

私には文句を言う。

とはいえ、

久しぶりに飲んだ翌日に

たっぷりの睡眠をとれた私は

機嫌が良かった。

 

 

「あら、おはよう」

 

 

コウキ

「あら、おはよう…じゃないんだよ!
 
昨日は散々飲んで帰ってきて

休みの日だからってダラけるなよ!
 
いいか、今日はちゃんと家事をしろよ!
 
じゃないと0点つけるからな!」

 

 

「あ〜ごめんね。
 
久しぶりで羽目をはずしちゃったよ。
 
夫のことも顧みず、
 
夜遅くまで飲み歩くなんて

妻失格だよね~」

 

 

…と答えると

 

 

コウキ

「そ、そうだぞ!
 
昨日の点数を言っていなかったな。
 
…1点だ、1点!

もう一度あんな風にしてみろ!?
 
0点を付けて離婚してやるからな!」

 

 

ほんの少しだけ狼狽えつつ、

それを誤魔化すような大声で叫んで

自分の寝室に行ってしまった。