モラハラ

私にいきなり点数をつけ始めた夫… 【8話】

 

「私じゃなくて
 
ア・ナ・タだからね。
 
あ、始業の時間だ。またね」

 

 

電話をぶった切ってやった。

社会人なのに自分で

起きられないのは問題だな~。

目覚ましやスマホのアラームを

すればいいだけなのにね。

社会人として2点!

…なんちゃって。

夜にもまた鬼電がきた。

 

 

「ちょっと、電車に乗ってたんだけど!
 
察してよね」

 

 

コウキ

「え?なんで…?
 
お前、残業がないはずだよな?
 
今どこだ?
 
もう22時半を回って…」

 

 

困惑気味の夫に対して私は答える。

 

 

「重要な話があるって
 
飲みに誘われたのよ。
 
社会人なら付き合いも大事でしょ?」

 

 

コウキ

「おい!俺の夕飯はどうするんだよ!
 
だいたい人妻が

こんな時間まで飲み歩いて…」

 

 

と、言い終えないうちに遮る。

 

 

「悪いけど自分で用意して。
 
明日は土曜日で会社も休みだし、
 
みんなが誘ってくれるから
 
もう1軒いくつもりなの。
 
じゃね~」

 

 

返事を聞かずにまたもやぶった切る。

夫が地団太を踏んでいるのが

目に浮かぶ。

さぁて、何点つくのかしら~。