モラハラ

私にいきなり点数をつけ始めた夫… 【7話】

 

コウキ

「あれなら、

今までの弁当のほうがまだマシ!
 
明日からは戻せよ!
 
今日は3点!
 
最低記録更新だ!」

 

 

プリプリしながら

お風呂場に行ってしまった。

うーむ。

気に食わないとはいえ

美味しく食べられる

お弁当だったからか、

3点「も」取ってしまった。

作戦を練り直さねば…。

翌日、私が自分の会社に出勤してから

スマホに夫から何件も

着信があるのに気づいた。

折り返すと

 

 

コウキ

「キヌ子!
 
なんで黙って家を出た!?
 
危うく会社に遅刻しそうになったぞ!

それに、
 
スーツがグチャグチャのまま
 
ほったらかしだし!
 
そのまま着て出たんだぞ。

上司に
 
【君のスーツにシワが
 
寄っているなんて珍しいな】
 
って注意までされたんだぞ!

俺の妻としての責任感はないのか!

2点!反省しろ!」

 

 

…だってさ。

 

 

「ごめーん。

あんまり気持ちよさそうだったから、
 
起こしたら可哀想だと思って。
 
でもね、スーツを
 
置きっぱなしにしたのは…」