モラハラ

私にいきなり点数をつけ始めた夫… 【6話】

 

こんな粗探しみたいな採点は

やめてほしいと伝えても、

 

 

コウキ

「嫌だって思うのは、
 
お前も悪い点を

自覚してるってことだろ?

ならやめないね。
 
それがキヌ子のためだ。
 
100点を1回でも出したら考えてやるよ。
 
…わかってるよな?0点は即離婚だから」

 

 

…だって。

あー、これはもう…。

ならば夫の掲げる条件を

早く満たしてあげよう。

私が切り替えた日、

夫が帰宅するなり

カバンをテーブルに叩きつけて

喚きだした。

 

 

コウキ

「おい、今日の昼飯はなんだよ!
 
食パン1枚と
 
ピーナツバターのチューブと
 
バナナって!

【アメリカの
 
小学生のランチみたいですね】
 
って後輩に言われて、
 
大恥かいたじゃないか!」

 

 

「あー。ごめんね。
 
今日は急に早く出ることになったから」

 

 

と、殊勝気に謝る私。

内心は

【別に良くない?
 
アメリカのお母さんが、
 
我が子のために用意する
 
典型的なお弁当のスタイルなんだから

私だって、

買って入れるだけで楽ちんだし。】

…と、舌を出していた(笑)。

 

 

「こんなんじゃ
 
0点を付けられちゃうかも…」

 

 

と、しんみりしてみた。