私
「トマトは洗って
入れるだけなのはそうだけど、
ブロッコリーは茹でて
食べやすくしてるよ。
ハンバーグは残り物じゃなくて、
今朝用に取っておいたものだよ」
コウキ
「ブロッコリーもトマトも
ありきたりすぎるし、
冷凍保存しておいたハンバーグなんて
冷凍食品と何が違うんだよ。
手抜き過ぎてマイナス80点!
今日の評価は20点な(笑)」
夫は嘲笑ってくる。
コウキ
「俺、こういうのがいいって
お前にインスタやブログの
アカウントを教えただろ?
なんでそこから
取り入れようとしないわけ?」
夫が提示したアカウントは
愛妻弁当を毎日のように投稿していて、
彩も栄養バランスも素晴らしいものだ。
だけど、そのご家庭は
どちらもお子さんなしの
専業主婦の方が運営している。
同じ子なしでも、
正社員として働いている私とは
状況が全然違う。
そう伝えても夫は納得しない。
コウキ
「キヌ子には向上心がないのか?
本当に俺に貰われてよかったな」
発破をかけているつもりで
私の神経を
逆なでする発言までしてくる。
私は
【私が専業主婦をしても
余裕がある生活をできるほど
稼いでから言え!】
【この…甲斐性なし!】
という言葉を何とか飲み込んだ。
私も仕事が嫌いでイヤイヤ
働いているわけではないから。