女性
「知らなかったとはいえ、
本当に申し訳ありませんでした。
せめてもの償いとして、
慰謝料は支払います」
彼女も夫に騙された被害者だ。
私は彼女に
制裁を加える気にはなれなかった。
私は彼女に、夫に対して
義実家ぐるみで
制裁をする計画を話した。
彼女から夫に情報が
洩れるかもしれないという不安が
頭をよぎったけど、彼女の様子から
それはないと判断した。
女性
「それ、私も参加できますか?
直接懲らしめないと、
私も腹の虫が治まりません」
おお、肚を括った女は強い。
夫に対する愛情が恨みに
変化したのを確信した私は、
ぜひ彼女にも義実家での糾弾大会に
参加してもらうことに。
そして塩ぶちまけに
至ったというわけだ。
夫は彼女がぶちまけた塩が
口に入ってしまったらしく、
ぺっぺと吐き出している。
夫
「水、水をくれ」
と要求するも、
やはり誰も反応しない。